カサブランカ・ファイナンスシティとトロント・ファイナンス・インターナショナルがMOU署名
(モロッコ、カナダ)
ラバト発
2019年06月25日
モロッコの金融経済特区カサブランカ・ファイナンス・シティ(CFC)は、カナダのトロント・ファイナンス・インターナショナル(TFI、注)と6月13日、協力覚書(MOU)に署名した。グリーンファイナンスやグリーンインフラストラクチャーを促進し、ファイナンシャル教育やトレーニングプログラム、研究、ワークショップなど、両機関間の協力を促進するプラットフォームになることが期待されており、広くアフリカとカナダの協力促進も目指す。
MOU署名に立ち会ったCFCのマナル・ベルヌウシ戦略・マーケティング・コミュニケーションズ部長は「今回のMOUはCFCの北米におけるネットワークを強固なものにし、国際協力関係をより広げることになる。北米とモロッコ・アフリカの協力関係をTFIと模索すべく、MOU署名をうれしく思う」と述べた。
TFIのジェニファー・レイノルズ最高経営責任者(CEO)は「アフリカは急速に経済成長する地域の1つであり、CFCと協業することで、より大きな国際協力に向けカジノ 無料や専門性を交換することができる」と述べた。
英国のシンクタンクZ/Yenが実施する世界の100以上の都市の国際競争力を測る国際金融センター指数(GFCI)では2019年現在、カサブランカは中東アフリカ内でドバイに次ぎ2位、全世界で22位となっており、前年の32位から順位を上げた。トロントは2018年から引き続き世界7位に位置している。
アフリカの経済・金融ハブを目指すCFC
CFCは2010年に創設されたフリーゾーン(経済特区)で、金融・サービス業を対象に税制優遇制度を提供し、アフリカの経済・金融ハブとして機能することを目指す。CFCステータス取得を申請する企業は、CFC内に建設される3つの専用ビルのいずれかに入居することが義務付けられ、ビル開所まではカサブランカ市内に事業所を構えなければならない。専用ビルのうちCFCタワーは2019年内に開所し、残り2つは建設中だ。既に180社以上がCFCのステータスを取得し、アフリカ46カ国で事業を行っている。日系企業では丸紅や住友商事がステータスを取得している。
(注)カナダ政府、同国の金融機関、学術界による官民パートナーシップ。
(本田貴子)
(モロッコ、カナダ)
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