欧州議会選挙、一部加盟国での投票始まる

(EU)

ブリュッセル発

2019年05月24日

次期欧州議会議員(任期:5年)を選出する欧州議会選挙の投票が5月23日、オランダ、英国の2カ国で実施された。英国のEU離脱(ブレグジット)をめぐり、実施直前まで選挙参加が不透明だった英国も結局、参加(2019年5月10日記事参照)することになり、欧州主要メディアはブレグジット推進派などを含むEU懐疑派や極右政党の躍進の勢い()を連日取り上げている。欧州議会が4月18日付で発表した選挙結果見通しでも、中道2大会派の低迷とEU懐疑派と極右会派の躍進は織り込まれているが、EUの機構運営上は、低迷したとしても合計で4割を超える支持を集めるとみられている中道2大会派()と、いずれの第3会派が連立を組めるのかに注目が集まる。

早ければ、5月26日夜半には大勢判明へ

選挙実施日は、加盟各国の慣行やその他の国政日程などを尊重して、下記のとおり設定されている。

  • 5月23日(木):オランダ、英国
  • 5月24日(金):アイルランド、チェコ(~5月25日)
  • 5月25日(土):ラトビア、マルタ、スロバキア、(チェコ)
  • 5月26日(日):その他21カ国

今回の欧州議会選挙には、EU加盟国として英国が参加するため、議員定数の削減(オンライン ブラック ジャック)は行われず、総数751の議席をめぐって選挙が行われる。欧州議会は5月23日、メディア向け広報で、各国での投票結果発表を5月26日午後6時(中央ヨーロッパ時間)から開始、早ければ、全体の議席配分(初回見通し)も同日午後8時15分以降、順次発表する予定だ。

なお、欧州議会によると、罰則適用の程度(厳格性)に差があるが、ベルギー、ブルガリア、キプロス、ギリシャ、ルクセンブルクの5カ国では、罰金刑などを伴う「強制投票制度」が採用されている。

(前田篤穂)

(EU)

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