大和リゾートがシドニーに現法設立、インバウンドの業務拡大を目指す
(オーストラリア)
シドニー発
2019年05月21日
大和リゾート(本社:東京)は、訪日観光でリピーターが多く、富裕層の多いオーストラリア市場に着目し、4月18日、シドニーに現地法人を設立した。ここ数年、オーストラリアからの訪日客は増加傾向にあり、2018年には前年比11.6%増の55万2,400人と過去最高を記録した(出所:日本政府観光局)。5月9日、同社の難波英行グローバル支社長に話を聞いた。
(問)現地法人設立に至った経緯、主な業務は。
(答)ソウルに支店、台北に駐在員事務所があるが、今回の設立により、当社のインバウンド業務の拡大につなげたい。2018年6月、オーストラリアからのインバウンド旅行者に人気のある京都に新しいホテルをオープンし、日本国内のリゾートホテルは27カ所と1関連施設となった。都市型ホテルは開業済み5カ所と、開業予定が金沢と奈良の2カ所となった。今後、特に京都、ならびに、冬のスキーシーズンの訪日旅行客などの取り込みに向けた営業・PR展開を図る。また、当社が積極的に取り組んでいる、外国で外国人を採用し、日本で雇用する活動をサポートする。
(問)抱負などは。
(答)シドニーでの現地法人設立は、かつてないチャンスと捉えている。昨年オープンした当社の京都のホテルでは、この1年で延べ6,000人ものオーストラリア人の方に足を運んでいただいた。今後も、来館される皆さまから多くのヒントをいただきながらオーストラリアで活動に当たり、オーストラリアとの絆をさらに深め、サステーナブルな事業構築に努めたい。
なお、ジェトロは、同社の現地法人設立に際し、オーストラリアの経済・ビジネス動向や会社設立に関わるカジノ ブラック ジャックなどを提供した。
(中里浩之)
(オーストラリア)
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