フォードがEVスタートアップのリビアンに5億ドルを投資
(米国)
シカゴ発
2019年05月01日
フォードは4月24日、カーシェアリング用自動運転機能を備えた電気自動車(EV)を製造するスタートアップのリビアン・オートモーティブ(以下、リビアン、注)に5億ドルを投資すると発表した。
フォードはリビアンへの出資により、新しいEVを製造する。フォードは2022年までに110億ドルをEV技術に投資すると発表しており、今回の投資はその一環だとしている。フォードのジム・ハケット社長兼CEO(最高経営責任者)は「フォードが新しい形態のインテリジェントカーや推進システムとともに変革するにつれ、リビアンとの提携は新鮮なものとなる。またリビアンにとっても、フォードの人材やリソースが有益なものとなるだろう」と発言している。
リビアンは、2019年2月にアマゾンらから7億ドルの出資を受けている。大手投資銀行モルガン・スタンレーのアナリストのアダム・ジョナス氏は、リビアンが有する豊富な人材と資本、米国市場で最も人気が高いピックアップトラックとスポーツ用多目的車(SUV)に特化していることを挙げ、「EV市場で先行するテスラにとって大きな脅威となるだろう」と述べた。
リビアンは、2020年後半に米国で「R1T」と「R1S」を発売し、2021年から他の地域で販売する予定だ。
(注)2009年創業。ミシガン州プリマスに本拠を置くほか、カリフォルニア州に自動運転やバッテリーなどの技術開発拠点を持つ。
(河内章)
(米国)
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