断食明けの休日を発表、最長9連休

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2019年05月31日

アラブ首長国連邦(UAE)人的資源・自国民化省は5月26日、断食明け大祭にかかる祝日について、公的セクターや教育機関は6月2日(日)から、民間セクターは6月3日(月)からと発表した。週末である金・土曜日と続けて、公的セクターは5月31日(金)から9日間、民間セクターは2日(日)が営業日となるため、6月3日(月)から6連休となる。UAE政府は3月に祝日数を官民で統一すると発表していたが、今回の断食明け大祭では異なることとなった。

それでも、民間セクターの祝日数は、前年までの3日間から増えており、週末と合わせて6連休、6月2日に休暇を取得すれば公的セクターなどと同じ9連休となることから、大型連休として旅行や小売業界の期待を集めている。

地元紙の報道によると、エミレーツ航空の出発ピークは5月31日で、ドバイを出発する同社のフライトを約8万人が利用すると予測している。ピークは6月3日まで続き、4日間合計で約30万9,000人と見込まれている。また、サウジアラビアやオマーンなど、ドバイへの来訪者の多い周辺のイスラム教国も、日程は前後するものの断食明け大祭の祝日があり、ドバイへの来訪者も増加するとみられている。

大祭期間中は、UAE各所でのイベントの開催や公共交通機関の営業時間延長、ホテルやレストランなどによるスペシャル・パッケージの提供、一部のショッピングモールや映画館の24時間営業などが発表されており、お祭りムードが高まっている。一方で、混雑や渋滞も予想されており、地元紙がUAE在住者に休暇の過ごし方を調査したところ、最も多かった回答は「休息(36%)」と、混雑を避けて家族と家にいるという人も多くなりそうだ。

(山本和美)

(アラブ首長国連邦)

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