タイのCPフーズがカナダの養豚会社買収を発表、伊藤忠との合弁に
(カナダ、タイ、日本)
米州課
2019年04月23日
タイ食品大手のチャロン・ポカパン(CP)フーズは4月22日、子会社のCPフーズ・カナダを通じて、カナダのハイライフ・インベストメントを4億9,800万カナダ・ドル(約418億円、Cドル、1Cドル=約84円)で買収することを発表した。カナダの独禁当局などの審査を経て、2019年内の買収完了を目指す。ハイライフ・インベストメントは、カナダ最大級の養豚・豚肉生産会社ハイライフなどの持ち株会社ハイライフ・グループ・ホールディングスの50.1%を保有し、残りの49.9%は伊藤忠商事が保有している。CPフーズは本買収により、CPフーズの北米市場や日本市場での事業拡大を狙う。ハイライフ・グループ・ホールディングスのグラント・ラザルクCEO(最高経営責任者)は、「今回の合意はハイライフ、CPフーズ、マニトバ州の農業界にとってウィンウィンであり、マニトバで生産・加工された豚肉を日本市場を含む世界中の顧客に提供していく」と述べた(同社プレスリリース)。
伊藤忠商事は、日本市場やアジア市場での豚肉販売拡大を目指し、2012年12月にハイライフ・グループ・ホールディングスの株式を取得している。また伊藤忠商事は、CPグループとの間でも2014年7月から業務・資本提携を行っている。
ハイライフはカナダに1カ所、メキシコに2カ所の豚肉加工工場を有しており、同社の2018年の売上高は7億4,500万Cドルで、営業利益は8,800万Cドルだった。
(中溝丘)
(カナダ、タイ、日本)
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