栗本鐵工所、ブラック ジャック ディーラー ルール

(ニュージーランド)

オークランド発

2019年04月25日

ニュージーランド・ウェリントン広域自治体の上水道拡張工事で使用される耐震ダクタイル鉄管(注)を受注した栗本鐵工所(本社:大阪)は4月10日、ウェリントン市内で納品にかかる式典を開催した。

ニュージーランドの北島および南島の東海岸側は、地震のリスクがあるとされる。震災に対応した栗本鐵工所の技術力が評価された。今回、同社の製品はウェリントン広域自治体のポリルア市のクリート通りからコンクルージョン通りまでの上水道拡張工事の一部で、140メートルの区間に納品する。

東日本大震災での経験が評価される

式典には、ウェリントン市のジャスティン・レスター市長や小林弘裕駐ニュージーランド大使のほか、水道関係企業や同市災害対応部署の関係者を含め約50人が参加した。栗本鐵工所の串田守可代表取締役社長は「日本では東日本大震災の時、耐震ダクタイル鉄管があったおかげで、水供給や下水における被災の影響を最小限に抑えられた」と紹介。ニュージーランドも同じ地震国であることから、日本の技術が生かせることを強調した。

栗本鐵工所の工場がある堺市は、ウェリントン市と姉妹都市関係になり2019年で25周年を迎える。こうした関係も追い風として、同社は今回の受注を足掛かりに、ニュージーランドでのさらなる取引拡大に期待を寄せている。

なお、ウェリントン市は防災や耐震全般に関心を持っており、5月に東京で開催される「都市の防災フォーラム Tokyo」にも参加する。

(注)組織中のグラファイト(黒鉛)の形を球状にし、強度や延性を改良したダクタイル鋳鉄を使用した鉄管。強靭(きょうじん)で耐震性に優れる。

(奥貴史)

(ニュージーランド)

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