国産車生産の拡大傾向続く

(カザフスタン)

タシケント発

2019年04月17日

カザフスタン自動車ビジネス協会(AKAB)によると、2018年のカザフスタンにおける輸送機器生産は前年比65%増の3万1,757台(添付資料表1参照)、うち、全体の95%を占める乗用車は81%増の3万42台となった(添付資料表2参照)。2014年以降、生産の減少傾向が続いていたが、2016年に底打ちし、2017年には1万9,217台へ拡大。2018年もそのトレンドを維持した。2015年4月に開始された国産車対象の自動車ローン補填(ほてん)プログラムの継続や、公式ディーラーを介さない輸入車の流通規制などが国産車生産を後押しした。

環境規制については、関税同盟技術規則「車両の安全について」(TR CU 018/2011)により2018年以降、ユーロ5に相当する自動車排ガス規制が全ての国産車、輸入車に適用されている。安全基準については、同技術規則により2017年以降、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)、エアバッグ、アイソフィックス対応チャイルドシート(注)、昼間点灯ランプ、およびGPSと連動した車両緊急呼び出しサービス「エバック」の設置が義務付けられている。

(注)アイソフィックス(ISOFIX)は、シートベルトを使わずに車の座席にある固定金具とチャイルドシートを連結する固定方式。

(下社学)

(カザフスタン)

ビジネス短信 8e3a4c60dbe18e90