観光ビザを期間限定で無償化、日本など39カ国が対象
(スリランカ)
コロンボ発
2019年04月09日
スリランカ観光振興局(SLTPB)は4月4日、スリランカ入国に必要な観光ビザ(Tourist ETA)を期間限定で無償化すると公表した。従来はオンライン申請の場合、35ドルが必要だった。無償化期間は、2019年5月1日から10月31日までの6カ月間で、日本を含む39カ国が対象となる。雨季と重なり閑散期に当たる時期にビザを無償化し、観光客を呼び込む狙いがあるとみられる。
無償化期間は2019年5~10月の6カ月
スリランカでは2009年の内戦終結以降、観光客数が右肩上がりで推移し、2018年は233万人と前年比10.3%増、ここ5年間で約1.5倍となった。世界的に有名な観光カジノ ゲーム 無料誌「ロンリープラネット」が選ぶ、「2019年に行くべき国ランキング」第1位に選出されるなど、注目が集まっている。
日本からの渡航者は5万人目前に達しており、スリランカ航空は2019年7月16日から東京(成田)~コロンボ間の直行便を週4便から週5便に増便すると発表した。日系企業の観光ビジネス関連投資も相次ぎ、総合通信販売大手のベルーナは2018年7月、スリランカ南部のゴールに高級リゾートホテルを開業。同社はさらに、コロンボ市内でもホテルとコンドミニアムの開発を進めており、どちらも2020年3月に開業の予定だ。また、小田急電鉄は協力会社とともに総額25億円を投じて、2020年度に南部ミリッサで高級リゾートホテルを2020年に開業する予定。
観光客増加のため、スリランカ政府は積極的にプロモーション活動を行っている。SLTPBは2017年5月から2018年4月にかけて、旅行関係のインフルエンサーを国内に招待した。また、米国の放送局CNNとタイアップし2018年7月~10月、世界各地でスリランカをPRする広告キャンペーンを打った。SLTPBは、プロモーション活動の結果、インスタグラム、ユーチューブやフェイスブックなどのソーシャルメディアを通じて計6,500万人へスリランカの魅力をPRできたと発表している。
(追記)ビザ無償化に関して、4月21日同時多発爆破テロの発生後、一旦延期されていたが、8月1日から開始された。対象期間は2019年8月1日から2020年1月31日まで。日本を含む48カ国が対象。
(井上元太)
(スリランカ)
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