第5回東方経済フォーラムに向け、ブラック ジャック オンライン

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2019年04月03日

現在、ロシア極東を対象にした住民による政策提言への支持投票が行われている。ロシア極東発展省がウェブサイト上で実施している事業で、「無関心でない人」プロジェクトと名付けられている。住民による利用登録から政策・具体的要望の提言、自分が支持する提言への投票までの一連のプロセスをウェブサイト上で行うことができる。住民からの提言は、2019年9月の第5回東方経済フォーラムまでに取りまとめられる、ロシア極東の中長期的発展戦略に織り込まれる予定だ。

「無関心でない」プロジェクト、提言は1万6,515件に

政策・具体的要望の提言は2月18日から募集が開始され、4月1日で締め切られた。4月2日からは同提案に対する支持投票のプロセスに移行している。5月1日まで投票を受け付ける。極東発展省によると、1カ月半の募集期間で寄せられた提言は合計で1万6,515件となり、うち3,169件がロシア極東全体に関する提言だった。利用登録者は8万7,612人(日本時間4月3日午前10時現在)となっている。

提言の分野は、a.社会支援、b.教育、c.保健、d.文化、e.安全、f.住環境、g.交通(輸送)、h.仕事、i.環境、j.経済振興、k.極東の1ヘクタール(極東への移住者に土地を無償で貸与・譲渡する制度)、l.地方自治体の業務、m.大衆スポーツ、n.その他、の14に分かれる。住民にとって身近で関心が高い分野である、道路建設・補修、住環境整備、学校・未就学児施設やスポーツ施設の建設、診療所整備などに多くの提案が寄せられている。ロシア極東の連邦構成体別の提言件数では、サハ共和国(ヤクーチヤ)(3,121件)、ハバロフスク地方(2,606件)、ザバイカル地方(2,577件)などとなった。また、同提言への支持投票数が多い分野も、(開始からまだ十分な時間が経過してはいないものの)橋の建設、学校整備や教員への給与増、アーチェリー場の整備など、提言が多かった分野とほぼ一致している。提言の内容や支持の状況は、「無関心でない人」プロジェクト専用サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますから確認することができる。

プーチン大統領は2018年10月10日、同年9月に開催された第4回東方経済フォーラムでの議論を受け、2019年9月1日までに「2025年まで、および2035年までの見通しに関するロシア極東発展国家プログラム」を取りまとめることを、連邦政府のメドベージェフ首相とロシア極東の連邦構成体の首長らに対して指示している。ロシア極東では連邦政府の極東振興策が市民生活の向上に直結していないとの指摘もあり(関連ブラック ジャック アプリ)、アレクサンドル・コズロフ極東・北極圏発展相は「(コズロフ氏を含む)連邦政府の代表は、これらの提案が(予算化に向けて)認められるよう最大限努力しなければならない」とコメントしている。

(高橋淳)

(ロシア)

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