南米初の5G、商用サービスがウルグアイで開始
(ウルグアイ)
ブエノスアイレス発
2019年04月18日
ウルグアイの国営電話公社ANTELは4月9日、南米で最初の第5世代(5G)移動通信システムの商用サービスの導入を発表した。アンドレス・トロサANTEL総裁は、同社が第3世代(3G)および第4世代(4G)も南米地域で最初に商用サービスを展開してきたことを強調した。
今回の5G商用サービスは、フィンランドの通信機器大手ノキアの支援を通じて開始され、まずはウルグアイ東部にあるリゾート地プンタデルエステに隣接するマルドナード州バラ地区と、フリーゾーンが存在するウルグアイ西部コロニア州のヌエバ・パルミラ市で運用される。トロサANTEL総裁は、今後ウルグアイ国内での利用可能エリアが拡大していく見通し、と述べた。
人口約350万のウルグアイは、南米の中でも通信環境が最も整っている国の1つとされ、国際電気通信連合(ITU)が発表した人口100人当たりの携帯電話契約数(2017年)では147.5台と南米で最も多い。また、人口100人当たりの固定ブロードバンドインターネット契約者数(2017年)は27.6人で、南米では2位のアルゼンチンの17.7人を大きく上回っている。
タバレ・バスケス大統領の第1期政権時(2005~2010年)の2007年には、公立小中学校を対象に、小型ノートパソコンを1人に1台貸与する制度「プラン・セイバル」を導入した。
(紀井寿雄)
(ウルグアイ)
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