ラオス初の高速道路を建設へ

(ラオス)

ビエンチャン発

2019年03月11日

ラオス初となる高速道路の建設・運営・移転(BOT)契約が3月4日、ビエンチャン都計画投資局とビエンチャン高速1号線会社との間で締結された。高速道路は総距離15.30キロ(うち3.95キロは高架)、片道2車線で国際基準を満たす設計となっているという。

都内中心部のタートルアン経済特区から、官庁移転先となっているドンマークカイ地域を直線で結ぶもので、激しくなっている渋滞の緩和が目的だ。今後120日以内に周辺住民に対する補償金(約59億円相当)の支払いを開始するとしている。この事業はラオスの民間企業であるアジア投資開発建設会社と中国北方工業公司、ラオス政府が約223億円の投資で実施し、50年間の道路料金徴収により投資を回収する計画となっている。

ラオスでは、インドシナの物流ハブとなるため、今後も高速道路整備計画が積極的に進められる予定で、北部ボーテン~北西部フエサイ間(167キロ)、首都ビエンチャン~中国国境間(460キロ)、ビエンチャン~南部パクセー間(585キロ)も、今回同様にBOT方式で建設すべく、可能性調査が開始されている。

写真 ビエンチャン中心部からドンマークカイへ抜ける国道(ブラック クイーン ブラック ジャック撮影)

ビエンチャン中心部からドンマークカイへ抜ける国道(ジェトロ撮影)

(山田健一郎)

(ラオス)

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