フィンランド鉄道、ロシアで木材輸送貨車事業を開始

(フィンランド、ロシア)

欧州ロシアCIS課

2019年02月20日

フィンランド政府が全額出資するフィンランド鉄道(VR)は2月19日、ロシアで木材輸送用の貨車の取得・管理・運行を行う100%子会社を設立したと発表した。発表によると、子会社は今後、複数年で木材輸送向け貨車を300台購入し、ロシアから木材を大口で輸入するフィンランド企業と貨車の貸与契約を締結して、ロシア国内での管理・保守、運行管理を行う。2019年末までに、フィンランドの大手製紙会社を有するメッツァリート・グループを顧客として、貨車の運行を開始したいとしている。

VRグループのロルフ・ヤンソン最高経営責任者(CEO)はロシアでの新事業について、「今回の投資は新分野での成長と競争力強化を求めるわれわれの戦略にとって、素晴らしいサポートになるだろう」とのコメントを発表している。

ロシア側統計によると、2018年のフィンランドのロシアからの木材(注)の輸入実績は金額ベースで2億5,476万ドル、容量ベースでは512万立方メートルで、いずれも中国に次ぐ2位の輸入国となっている。

(注)HSコード4403。

(高橋淳)

(フィンランド、ロシア)

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