2018年自動車販売が前年比12.8%増、2年連続で回復
(ロシア)
サンクトペテルブルク発
2019年01月18日
在ロシア欧州ビジネス協会(AEB)の発表(1月14日)によると、2018年の新車乗用車および小型商用車の販売台数は前年比12.8%増の180万591台で、2年連続の前年比増となった(図参照)。四半期別にみると第4四半期(10~12月)の販売台数は50万3,159台で、前年同期比7.9%増だった。
ブランド別で最も販売台数が多かったのは、ラダの36万204台(前年比15.6%増)だ(表参照)。次に、起亜の22万7,584台(25.1%増)、現代の17万8,269台(12.9%増)と続く。
AEBは、1月1日の付加価値税の引き上げを控えて、2018年12月には需要が急増すると予測していたが、12月単月での販売台数は前年比5.6%増にとどまった。
AEB自動車製造者委員会のヨルグ・シュライバー委員長は、2019年の年間販売台数は前年比3.6%増の187万台と予測している。同委員長は2019年の展望について、「特に第1四半期(1~3月)は、付加価値税の増加と米国による経済制裁の厳格化により、自動車市場に大きなリスクと不確実性が発生する」一方で、「ロシア政府の政策や自動車産業への支援は変わらない」ことから、需要が安定的に推移すると期待している。
(一瀬友太)
(ロシア)
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