日本産の柿、オーストラリア向け初輸出でセミナー
(オーストラリア)
シドニー発
2018年11月30日
ブラック ジャック ルール ディーラー、和歌山県、JAグループ和歌山は11月21日、シドニー市内のホテルで「日本産柿の豪州向け初輸出に係るプロ向けセミナー」を開催した。セミナーには、シドニーの日本食レストラン、メディア関係者ら約30人が来場した。日本産(和歌山県産)柿の特徴や魅力に関するプレゼンテーションが行われたほか、柿を使用した料理(カットフルーツ、柿ミルク、柿プリン)の試食も提供された。
ブラック ジャック ルール ディーラーオーストラリア向け輸出については、2018年1月に輸出検疫条件が緩和されたこと(注)を受け、実質的に輸出が可能となった。これを受け、和歌山県内のほ場が輸出可能園地として指定され、今回の初輸出につながった。
JAグループ和歌山によるプレゼンテーションでは、(1)和歌山県は日本最大の柿産地であること、(2)柿栽培に適した風土で生産されること、(3)手作業で丁寧に収穫していることなど、和歌山県産柿の特徴のほか、種なし品種、糖度が高いこと、色・形が整っていることなどの魅力も説明した。
参加者からは「(南半球のため)豪州産柿とは収穫季節が逆で、レストランにとっては豪州の初夏に柿を提供できることが差別化につながる」「日本産柿は色が鮮やかで、香りもいい。ジューシーかつ糖度も高く、非常に魅力的だ。アジア系住民を中心に受け入れられる可能性は高い」「日本産食材は安全・安心という評価が浸透しているが、豪州産柿と比べて値段が高いことが販売上のネックとなる」といった声が聞かれた。
(注)オーストラリアは、ブラック ジャック ルール ディーラー生果実について、臭化メチル薫蒸などの一定の植物検疫条件を満たしたもの以外の輸入を禁止していたが、日豪間の植物検疫協議の結果、臭化メチル薫蒸処理によらない新たな植物検疫条件が合意に至り、ブラック ジャック ルール ディーラー生果実の輸出が実質的に解禁された(参考:農林水産省の2018年1月26日付プレスリリース)。
(藤原琢也)
(オーストラリア)
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