日本産切り花を初展示、イスタンブールの見本市
(トルコ)
イスタンブール発
2018年11月30日
トルコのイスタンブールで「ユーラシア・プラントフェア/フラワーショーイスタンブール2018(Eurasia Plant Fair/Flower show Istanbul 2018)」が11月22~24日に開催され、日本からは全国花き輸出拡大協議会がジャパンパビリオンを設置した。同協議会が出展するのは前年に続き2回目で、日本産の切り花がトルコで初展示され、フラワーアーティストによるデモンストレーションも行われた。
トルコへの日本産花きの輸出に向けた取り組みは、2016年のアンタルヤ国際園芸博覧会から始まった。2016年時点では、日本から輸出される農林水産物・食品に対して放射性物質規制が課されていたことから、その検査に時間を要し、切り花の輸出については実質的に困難だった。しかし、2018年1月に切り花、盆栽などの植物に対する同規制が緩和され、2月には放射性物質規制が撤廃されたことで、今回の切り花展示が実現した。展示品の通関がスムーズに進んだことから、コンディションの良い切り花が多数展示され、来場者からは「大変美しい」「このように多くの種類があるとは」という声が聞かれた。
日本からのトルコ向け花き輸出は、植木が中心なことから、前年は植木を中心としたブースを設置して輸出成約につながった。切り花についても、今回の出展が市場開拓のきっかけとなることが期待される。切り花の輸出可能性や手応えについて、今回の出展の取りまとめを担当した全国花き輸出拡大協議会事務局オンライン ブラック ジャックPRイベント・マーケット調査担当の斎藤健一氏は「輸出にかかる税金と検査費用の高さが課題。ただし、通関は問題なく、切り花への反応も良いことから、ビジネスの可能性は感じる」と分析する。ジャパンパビリオンを訪れたトルコの花き輸入業者からは「質の良い花きが展示されている。しかし、その魅力をトルコで伝えるためにはプロモーションが不十分。われわれの期待はもっと大きい」と、日本勢への期待と厳しさのまじるコメントが聞かれた。
(中村誠)
(トルコ)
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