世界最大規模の医療機器見本市「メディカ」開催
(ドイツ)
デュッセルドルフ発
2018年11月30日
医療関連機器の専門見本市としては世界最大規模を誇る「メディカ(MEDICA)」が11月12~15日、ドイツ・デュッセルドルフで開催された。診断や治療、リハビリ関連機器のほか、分析機器、医療ブラック ジャック 勝ち 方通信技術(ICT)、病院設備など、医療・健康に関わる幅広い製品や技術・システムが紹介された。世界66カ国から5,273社が出展し、ドイツ国外の企業が8割以上を占めた。会期中は、併催の医療機器技術・部品見本市「コンパメッド(COMPAMED)」と合わせ、世界155カ国から約12万人が来場した。
同展示会に併せて、ドイツの医療機器関連団体であるスペクタリス(SPECTARIS)は、「医療4.0(Gesundheit 4.0)」と題した調査を発表、今後ドイツにおけるヘルスケア産業分野においてもデジタル化が一層進み、2028年には150億ユーロまで市場が拡大するとした。MEDICA内に、特設のスタートアップ関連ブースが設けられるなど、デジタル関連製品を展示する企業も目立った。
日本からも多くの企業や団体が出展し、全体で165社・団体がブースを構えた。参加した日本企業からは「顧客や代理店などとの関係を維持・構築するのに最適」「ドイツのみならずさまざまな国の新規取引先の開拓ができる場」などと、同展示会を評価する声が聞かれた。また、「継続的な出展により顧客の信頼を得られていると感じる」と、継続的な出展の重要性を指摘する声もあった。さらに、ドイツや欧州市場の魅力として「厳しい市場ではあるが価格だけを見るのではなく、高付加価値な機能が評価される」とのコメントも寄せられた。
ジェトロでは、ジャパンパビリオンにイベントスペース(ジェトロ・ラウンジ)を設置し、ドイツにおける最新の医療機器トレンドや保険償還制度の活用方法、知的財産の活用などに関する各種セミナーや、ドイツ国内の医療関連クラスターとのネットワーキングイベントを開催、延べ約200人が来場した。
なお、次回のメディカは2019年11月18~21日に開催の予定だ。
(ベアナデット・マイヤー、森悠介)
(ドイツ)
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