アフリカ航空防衛展開催、約500社が出展
(南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2018年10月01日
南アフリカ共和国のプレトリアで9月19~23日に、「アフリカ航空防衛展(Africa Aerospace and Defence Expo)」が開催された。航空防衛関係企業約500社が出展し、約3万3,000人が来場した。出展企業は南アに加え、米国、フランス、ドイツ、中国、ロシア、トルコなど30カ国以上から集まった。
今回出展した南アのドローン製造を手掛けるアエリアルモニタリングシステム(Aerial Monitoring System)は「アフリカ市場のニーズに合わせ安価なモニタリングドローンを製造しており、さらなる市場拡大を狙っている。事業拡大に伴い、ハイパーブラックジャック通信技術(ICT)に関連する専門知識を持った人材を増やしていきたい」と述べた。また南アの航空部品サプライヤーのアエロスド(Aerosud)は「南アの航空産業は欧米と比較して安価な人件費と英語でコミュニケーションができる人材を有することが優位性の1つ。主に欧米向けに航空部品を供給しているが、今後はモノのインターネット(IoT)、バーチャルリアリティー(VR)、スマート工場といった分野にも参入していきたい」という。南アの航空宇宙分野のNPO法人NAC(National Aerospace Center)によると、南アには約120社の航空関連企業があり、そのうちの約90%がハウテン州および西ケープ州を拠点にしている。航空・防衛産業は国の重点政策の1つだと捉えられている。
なお、ジェトロは11月28~30日に東京ビッグサイトで開催される「国際航空宇宙展2018」に合わせ、ハイパーブラックジャックバイヤーを招へいして日本企業とのビジネスネットワークの機会を提供する予定だ。南ア企業の招へいも検討しており、同分野における日本の技術や製品がアフリカ市場に新たに展開される可能性が広がりそうだ。
(築舘弘和)
(南アフリカ共和国)
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