世界最大の鉄道見本市「イノトランス2018」に日本の18社が出展

(ドイツ)

ベルリン発

2018年10月03日

世界最大の国際鉄道技術専門見本市「イノトランス2018」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが9月18~21日、ベルリンで開催された。110を超える国から約16万人が来場、出展企業は61カ国・地域から3,062社に上った。来場者の52%はドイツ国外からで、東南アジアや中央アジアからの来場者の増加が目立った。

日本鉄道システム輸出組合(JORSA)が設営したジャパンパビリオンには18社が出展し、最新製品や技術、実績などを紹介した。このうち15社が製造業で、残る3社はJR東日本、JR東海および東京メトロだった。同見本市では、人工知能(AI)や仮想現実(VR)など新技術と環境の持続可能性が話題となった。

東京メトロのブースでは、VR技術を用いて電車の運転の疑似体験や渋谷の交差点を渡るなど、東京の交通を楽しむ体験ができるとあって多くの人でにぎわった。また、三菱電機のブースでは、日本ではまだ使われていないシステムのデモンストレーションを実施。改札口に設置したカメラ映像をAIで分析し、通過した車いすの乗客や視覚障害者の位置を駅員に知らせる、バリアフリーに力を入れた技術を紹介した。そのほか、小型風力発電を手掛ける大誠テクノは、線路近くに風車を設置し、通過する電車の風力を用いて鉄道信号で使われる電気を発電するシステムを展示した。

写真 JR東日本の展示の様子(ハイパーブラックジャック撮影)

(ヴェンケ・リンダート)

(ドイツ)

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