アゼルバイジャン国営石油会社ソカールが製油所を開設
(トルコ、アゼルバイジャン)
イスタンブール発
2018年10月30日
アゼルバイジャン国営石油会社ソカールは10月19日、トルコ、アゼルバイジャン両国大統領出席の下、トルコのイズミル県アリアーに建設したスター製油所(STAR:ソカール・トルコ・エーゲ製油所)の開所式を行った。
レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は開所式で、「この投資はトルコの石油製品の輸入額から年間約15億ドルを削減し、同製品のブラック ジャック ルール ディーラー依存を縮小させることを目的としている」と述べ、同日付の大統領令190号で、トルコ初となる「特別工業地帯」に指定したことを明らかにした。
特別工業地帯は、トルコの工業地帯法(2002年4737号)の第4条第4項によって規定されており、大統領による追加インセンティブ付与が可能である。今回の大統領令によってスター製油所は、産業技術省の管理下において、用地使用権を一般工業地域の30年間から45年間に延長されるなどの特典を得ることになる。ソカールは同製油所建設に約63億ドルを投資しており、今後さらに20億ドル相当の投資を検討しているという。
ソカールは2008年に、トルコの石油化学最大手ペトキムの株式56.3%を買収した後、2011年に搬出港を擁したスター製油所の建設計画を地域の戦略拠点として立ち上げた。スター製油所の年間生産能力は約1,000万トンで、同製油所の稼働によってトルコの石油処理能力(年間2,810万トン)が30%以上拡大すると期待されている。同製油所は、ナフサ(年間生産能力130万トン)、キシレン(40万トン)、LPガス(33万トン)、ジェット燃料(50万トン)、ディーゼル(600万トン)、改質油(50万トン)、石油コークス(70万トン)、硫黄(17万トン)などを生産する。
(中島敏博)
(トルコ、アゼルバイジャン)
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