ルクセンブルク議会選、連立与党が辛くも過半数維持
(ルクセンブルク)
欧州ロシアCIS課
2018年10月18日
ルクセンブルク議会(一院制、定数60)選挙の投開票が10月14日に行われた。議会の任期は5年で、前回2013年10月以来の選挙となり、4つの地域に分割された比例代表制で60の議席が争われた。
選挙結果によると、グザビエ・ベッテル首相の率いる連立与党で中道右派の民主党(DP)は1議席失い12議席、同じく連立与党の社会労働党(LASP)は3議席減の10議席、緑の党は選挙前の予想より健闘し、3議席増の9議席となった(表参照)。連立与党3党の合計議席数は31議席と、過半数を辛うじて維持した。
野党では、1995年1月から2013年12月まで現欧州委員会のジャン=クロード・ユンケル委員長が党首を務め、首相として政権を担っていたキリスト教社会党(CSV)が2議席減の21議席だった。今回の選挙で5年ぶりの政権交代を狙っていたものの、得票率が前回選挙より5ポイント余り低下し、過半数の議席を確保するには至らなかった。ただし、第1党の地位を維持した。また、少数政党の海賊党は6.5%の得票率を得て、初めて2議席を獲得した。
次期政権の連立の交渉はこれから行われる。現政権の連立与党であるDP、LASP、緑の党の3党で過半数議席を辛くも確保しているが、次期政権が実際にどのような連立枠組みになるかは、今後の交渉にかかっている。
(我妻真)
(ルクセンブルク)
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