GMとホンダ、無人ライドシェアサービス用車両の共同開発を発表
(米国)
ニューヨーク発
2018年10月04日
ゼネラルモーターズ(GM)とホンダは10月3日、自動運転による無人ライドシェアサービス用車両の共同開発を行うことを発表した。両社は、同分野でのサービス事業におけるグローバル展開も視野に入れる。ホンダはGMの自動運転車部門のGMクルーズホールディングス(以下、クルーズ)に対し、7億5,000万ドルを出資するほか、共同開発のために今後12年間で約20億ドルを支出する。
ホンダの倉石誠司代表取締役副社長兼最高執行責任者は、クルーズの自動運転、電気自動車(EV)に関する技術とホンダの空間効率などでの専門性を補完し合いながら、開発に取り組むと述べた(同社プレスリリース10月3日)。
GMとホンダは、既に燃料電池システムなどでの共同開発を行っており、さらに2018年6月にはEV向け次世代バッテリーコンポーネント開発での協力を発表するなど協業体制を築いている(2018年6月14日記事参照)。自動車販売サイト、オートトレーダーのアナリストのミシェル・クレブス氏は「(GM、クルーズ、ホンダの)3社の協力体制は、自動運転車の実用化に向けた重要な節目となる。短期的な利益が望めない、こうしたコストのかかる取り組みでは、デトロイト、シリコンバレーと日本といった、今回のようなパートナーシップが必要だ」と期待を寄せる(「USAトゥデー」10月3日)。
(大原典子)
(米国)
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