年次輸入計画書(マスターリスト)のルールを改善へ

(ラオス)

ビエンチャン発

2018年10月30日

ラオス計画投資省は、企業の年間輸入計画書(マスターリスト)のルール改善に関する草案を商工省トレードポータルサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにて公開し、一般からの意見募集を開始した。マスターリストとは主に製造業の原料や機械、設備の年間輸入計画書のことで、ラオスで投資優遇を受ける製造業は、毎年マスターリストを政府へ提出し、認可を受けることで原料や機械、設備の輸入時の関税および10%の付加価値税(VAT)が免除される。

しかし、マスターリストの運用に関しては、これまで次の問題が指摘されてきた。

  1. 承認に非常に時間がかかる場合がある。
  2. マスターリストの輸入額は、登録資本金額を超えてはいけない。
  3. マスターリストの追加など年の途中での変更は原則不可能で、緊急輸入については3万ドル以下は2回まで、3万ドルを超える場合には個別に検討。

これらの問題については、日ラオス官民合同対話でも協議が長年続いてきた。こうしたことを受け、計画投資省は投資環境改善を目的としてマスターリストのルール改善を進めており、今回公開された草案はその一環といえる。

草案によると、1.の問題については7日以内に中央もしくは地方の投資奨励管理委員会が審査を行う、と承認にかかる時間が明確・短縮化され、3.については「マスターリストの追加は実際に必要な額と量とする」とされ、その認可も投資奨励局長もしく都・県計画投資局長とされた。2.については明記されていない。

(山田健一郎)

(ラオス)

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