ラオス初の配車アプリ「ロカ」がサービス開始

(ラオス)

ビエンチャン発

2018年09月13日

ラオスの配車アプリ「ロカ(LOCA)」が、2018年5月にサービスを開始した。東南アジア各国で展開されている配車サービス「グラブ」が参入していないラオスで、初めての配車アプリとなる。9月4日時点でユーザー2,900人、運転手50人が登録されている。アプリを提供するのは、デジタルマーケティングおよびITコンサルティングを手掛けるビジタルだ。

アプリに乗降場所を入力すると、運転手のブラック ジャック 勝率および待ち時間が表示される。

写真 アプリの画面(ブラック ジャック 勝率タル提供)

配車は、事前予約も可能だ。初乗り料金は5,000キープ(約65円、1キープ=約0.013円)、夜間や利用者が多い時間帯には1万2,000キープとなり、距離と時間に応じて料金が加算されるメーター制だ。支払いは現金とクレジットカードから選択できるが、クレジットカード支払いの場合は4%および3,000キープの手数料が発生する。

利用可能な車の種類は現在、乗客2人用を対象とした「エコ車」の1種類のみ。商品開発担当のエリサ・バンダサック氏は「5月のリリース時には、乗客3人用の『デラックス車』と『半日/1日市内ツアー用のバン』も配車していたが、需要が少なかったため、現在はエコ車に注力している。近い将来、どちらも復活させたい」と意気込む。

現在は運転手の登録人数が限られており、市内中心部から離れた場所では配車されないケースや、利用者が多い時間帯に配車に時間がかかるケースもあり、サービスの普及・拡大には課題がある。また、ラオスでは公共交通機関が乏しく、一般庶民の足は主に二輪車または二輪車に荷台をつけた「トゥクトゥク」だ。そのため、ターゲットとなる層は限られるとみられるものの、自動車を持たない在留外国人や観光客、出張者にとっては選択肢が増えるため、今後の動向が注目される。

(山口あづ希)

(ラオス)

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