EUとユーロ圏の第2四半期GDP成長率は横ばいの前期比0.4%

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2018年09月13日

EU統計局(ユーロスタット)は9月7日、EU28カ国の2018年第2四半期の実質GDP成長率(前期比、季節調整済み)について、前期から横ばいで0.4%となったと発表した(表1参照)。ユーロ圏19カ国のGDP成長率も、前期から横ばいで、0.4%となった。

表1 EU28カ国の四半期別・実質GDP成長率の推移とその内訳(前期比・季節調整済み)

EU28カ国の2018年第2四半期の実質GDP成長率(前期比)を需要項目別にみると、総固定資本形成(1.2%増、寄与度0.2ポイント)と、個人消費(0.3%増、寄与度0.2ポイント)が成長を牽引した。

産業分野別にみると、全ての産業がプラス成長となり、特に専門支援サービス、貿易・運輸・宿泊・食品サービスなどの分野がプラス成長に寄与した。

2018年第2四半期の実質GDP成長率(前期比)を国別でみると、1.0%以上の加盟国は、マルタ(1.9%)、エストニア(1.4%)、ルーマニア(1.4%)、スロバキア(1.1%)、クロアチア(1.1%)、ハンガリー(1.0%)、ポーランド(1.0%)、スウェーデン(1.0%)の8カ国だった(表2参照)。最も低いGDP成長率の加盟国は、ギリシャ、フランス、イタリア、デンマークでいずれも0.2%だった(データが発表されていないアイルランド、ルクセンブルクを除く)。マイナス成長を記録した加盟国はなかった。

表2 EUおよび加盟国の四半期別の実質GDP成長率(前期比)

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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