エチオピアとジブチが物流改善を協議

(エチオピア、ジブチ)

アディスアベバ発

2018年08月29日

エチオピア物流関係者の代表団が8月15~17日に隣国ジブチを訪問し、ジブチ港フリーゾーン庁、ドラレ・コンテナターミナル管理会社などと、今後の物流改善のための方策を協議した。

訪問の成果について、エチオピアのイシェティエ・アセファウ運輸国務相は、国際標準に沿った貨物運用基準の策定や、新技術の導入によるサービスの近代化で両者が合意したと明らかにした。また、ジブチ~エチオピア間の鉄道について、ドラレ多目的港から幹線まで1キロの引き込み線を整備することで合意した。エチオピア向け貨物が同港で荷降ろしされた後、鉄道に直接積み込まれるようになれば、輸送時間の短縮につながる。同港に近接するドラレ・コンテナターミナルでも引き込み線の整備は進んでいる。内陸国エチオピアの輸出入貨物のうち95%がジブチを通過しており、両国間の物流改善は、エチオピア経済の利益に直結するとみられる。

(脇田陽平)

(エチオピア、ジブチ)

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