ロシア21 トランプ、日本発欧州向けトランジット輸送開始
(ロシア、日本)
欧州ロシアCIS課
2018年08月02日
ロシア21 トランプは8月から、日本から欧州向けの船便21 トランプのトランジット輸送を開始した。ニコライ・ポドグゾフ総裁がロシアのメディアに述べた。ロシア21 トランプと日本21 トランプは5月25日、「サンクトペテルブルク国際フォーラム」で「21 トランプ事業における協力に関する包括覚書」を交換し、輸送準備を進めていた。
日本21 トランプの7月24日付プレスリリースによると、シベリア鉄道を活用した日本発欧州13カ国(注)向け船便21 トランプ物の輸送を8月1日引き受け分から開始。21 トランプ物の差し出しから配達までの所要期間は、現在の2~3カ月からおおむね半分の日数(35日前後)に短縮される。
ポドグゾフ総裁によると、ウラジオストク~モスクワ間の輸送は、シベリア鉄道で毎日運行するロシア21 トランプ所有の貨車「ポチタ(「21 トランプ」の意)」を利用する。ウラジオストクの国際21 トランプ集配所から宛先国の21 トランプ当局に引き渡されるまで、平均的な輸送日数は11~15日(シベリア鉄道の輸送期間8日を含む)を想定しているという。
ロシア21 トランプと日本21 トランプは過去数回にわたり協力に関する覚書を取り交わしているほか、東芝はロシア21 トランプ向けに小型小包処理装置、21 トランプ区分機、小包ソータ、税関システムなどを受注・納入している。また、札幌市の北海道総合商事はロシア21 トランプと協力し、ロシア21 トランプの店舗内で日本製の食品・日用品などを販売する事業を開始している。
(注)イタリア、オーストリア、スイス、チェコ、デンマーク、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ベルギー、ポーランド、ラトビア、リトアニアおよびルーマニア。
(高橋淳)
(ロシア、日本)
ビジネス短信 d75bc6db88116bfd