アマゾンがコロンビアにカスタマーセンター、世界4拠点目

(コロンビア)

ボゴタ発

2018年08月23日

ネット通販大手のアマゾンが、首都ボゴタ市内にカスタマーセンターを設立する。米国、スペイン、インドに次いで世界で4拠点目となる。発表によると、サービス開始は2018年10月末の予定で、雇用人数は設立時に400人、12月にはさらに200人を追加する計画だ。アマゾン・カスタマーサービス部門副社長のトム・ウィランド氏は、「ボゴタに投資できること、高い経験と情熱を有するコロンビアの人たちと共に働けることを非常にうれしく思っている」と述べた(「ラ・レプブリカ」紙8月15日)。アマゾンは近年、南米市場への進出を本格化させており、2017年10月にブラジルで書籍に加え電子機器の取り扱いを始めている。同年11月には雑貨の取り扱いも始めている。

コロンビア電子商取引商工会議所(CCCE)によると、2017年のコロンビア国内の電子商取引(EC)市場規模は512億ペソ(約18億4,300万円、1ペソ=約0.036円)と、2016年に比べ24%拡大している。このうち商品やサービスの購入額は146億ペソ(前年比14%増)と取引全体の約3割を占め、2018年は170億ペソ(約563万ドル)に達するとみている。

EC市場拡大の背景には、中間層の台頭によりスマートフォンの普及が進んでいることが挙げられる。国家統計局(DANE)によると、2017年の携帯電話普及率は96.4%、スマートフォン普及率は71.2%に達している。タクシー配車サービスやレストランメニューの宅配など、日常生活に役立つアプリの利用も浸透してきている。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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