サンクトペテルブルク市、札幌に観光誘致拠点の設立を計画
(ロシア)
サンクトペテルブルク発
2018年08月29日
サンクトペテルブルク市のゲオルギー・ポルタフチェンコ市長は8月23日、同市の観光誘致拠点「ビジット・ペテルブルク」を札幌市内に設立する考えを明らかにした。サンクトペテルブルク市代表団の北海道訪問に合わせて開催された、高橋はるみ知事との会談でポルタフチェンコ市長が言及したもので、今後、設立に向けた具体的な計画の策定が行われるとみられる。
ポルタフチェンコ市長は、サンクトペテルブルク市に匹敵する北海道の人口規模に触れた上で、観光拠点の設立は「潜在的な観光客となり得る北海道民が(サンクトペテルブルクに)関心を持つ可能性を生み出す」と意義を強調した。一方で同市長は、北海道の旅行会社やジャーナリストをサンクトペテルブルク市に招き、観光地としての魅力を訴える考えも明らかにした。
ジェトロのインタビューに対し、サンクトペテルブルク市政府は「札幌への観光拠点の設立については、これから具体的な計画を検討・調整する予定だ」と話し、予算や設立時期、拠点体制などは未定だと答えた。
ビジット・ペテルブルクは現在、パリや香港、ニューデリーなど7都市に拠点を設けている。現時点では日本に拠点はなく、札幌への開設が実現すれば、日本国内初の拠点となる。
サンクトペテルブルク市への2017年の観光客数は過去最高の750万人を記録し、うち外国人観光客は360万人に上る。サンクトペテルブルク市はビジット・ペテルブルクを世界10カ所に開設する意向を示しており、札幌への拠点設立の計画もその一環とみられる。
(一瀬友太)
(ロシア)
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