大統領選は現職と最大野党党首の一騎打ちに

(ジンバブエ)

ヨハネスブルク発

2018年08月01日

ジンバブエの大統領選が7月30日に行われ、現地報道などによると、現職のエマーソン・ムナンガグワ大統領(75歳)と最大野党・民主変革運動(MDC)のネルソン・チャミサ党首(40歳)の事実上の一騎打ちとなっているようだ。開票結果の発表は8月4日の予定。

ロバート・ムガベ前大統領が2017年11月に辞任し、37年の長期政権に終止符が打たれてから初の大統領選となった(ムガベブラック ジャック オンラインが辞任、後任は前副ブラック)。過去の大統領選では与党のジンバブエ・アフリカ民族同盟・愛国戦線(ZANU-PF)を支持する国軍による野党関係者や支持者への弾圧や投票妨害活動が問題になってきた。今回の大統領選ではEUやアフリカ連合(AU)などの国際機関による国際選挙監視団の派遣が16年ぶりに認められた。これはムナンガグワ政権が構造改革に取り組んでいるとの国際社会へのメッセージとみられる。

報道によると、午前7時に開かれる予定だった全国約1万1,000カ所の投票所は一部で遅れがあり、また小競り合いも報じられたものの、以前の選挙に比べれば平和裏に行われたとの見方が強い。午後7時に投票終了の予定だったが、特に都市部の投票所では長い列が出きたことから、投票時間を延長する判断をしたとも報じられている。ジンバブエ選挙管理委員会は、有権者約550万人のうち約75%が投票したと発表している。一方、野党は選挙のプロセスに関して、選挙管理委員会や国営メディアが偏向したカジノ ブラック ジャックを流していると批判している。ムナンガグワ氏、チャミサ氏を含む23人のうち、過半数を獲得する候補者がない場合は9月8日に決選投票が行われる予定だ。なお、投票シーンが大きく取り上げられたムガベ前大統領は、自身を事実上退任に追いやったムナンガグワ氏には投票しなかったと発言している。

(高橋史)

(ジンバブエ)

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