eコマースのメルカドリブレが「完全に土に帰る袋」を導入
(アルゼンチン)
米州課
2018年08月16日
中南米最大の電子商取引(eコマース)マーケットプレイスを運営するアルゼンチンのメルカドリブレは、8月2日付プレスリリースで、2018年11月から「完全に土に帰る袋」を導入すると発表した。同社はブラジル・サンパウロに本社を持つバイオ関連企業ビオップのアルゼンチン支社に120万ドルを投資して、「完全に土に帰る袋」を400万セット調達する。配送時の包装用として活用することにより、企業の社会的責任としての環境対策と、ユーザーの環境保全意識を高める狙いだ。
ビオップによると、袋はバクテリアが分解できるバイオプラスチック素材でできており、約180日で堆肥化する。メルカドリブレのカレン・ブルック地域営業部長は「今回の取り組みをきっかけに、画期的な包装容器を研究開発する企業を後押ししたい」と、企業の社会的責任を果たしていく意気込みを述べている。
メルカドリブレの2017年末時点での拠点は世界19カ国にあり、ユーザー数は延べ2億1,190万人に上る。2017年の取引数は2億7,010万アイテム(前年比49.1%増)で、同社のマーケットプレイスを通じた取引額は117億ドルだった。2017年6月からはナスダック100指数に組み入れられている。
グループには、オンライン決済システムを提供するメルカドパゴ、メルカドリブレのグループサーバー上に自らのオンライン店舗を構築できるメルカドショップ、取引アイテムの配送事業のメルカドエンビオス、2017年から個人事業主を対象としたファイナンス事業のメルカドクレディトなどがある。
(志賀大祐)
(アルゼンチン)
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