広州市でイノベーション技術に関する交易会が開催

(中国)

広州発

2018年07月06日

第4回中国創新創業成果交易会(創交会)が6月22~24日に広州市内で開催された。2015年から毎年開催されており、広州市では広州交易会(中国進出口商品交易会)と並ぶ、国家級展示会だ。中国科技協会、国家発展改革委員会、広東省および広州市政府が主催し、国内外の技術、資本、人材、カジノ ブラック ジャックの交流とマッチングの支援を目的としている。

6月21日付「南方都市報」によれば、展示面積が2万1,000平方メートルの会場で約1,000件の科学技術が展示され、うち、40件はフィンランド、ノルウェー、イスラエル、韓国などの企業の出展だった。また、国家の重点支援産業(省エネルギー、新エネルギー、エコカー、人工知能、バイオ・医薬品、カジノ ブラック ジャック技術、新材料)エリアのほか、広東・香港・マカオグレートベイエリア(粤港澳大湾区)、広東省内の大学、中国工程院の院士(注)などから成るイノベーションチームのブースも設けられた。

広州市政府の張建華副秘書長によると、前回までの3回の創交会に展示された科学技術は計4,400件、契約件数は計140件、契約金額は計69億元(約1,173億円、1元=約17円)に上った。うち、2017年の契約件数は63件、契約金額は約62億元と大半を占めた。今回は計55件について合意書が交わされ、金額は約1億4,800万元に上った(「央広網」6月5日、「信息時報」6月25日)。

広州市では、科学技術の研究成果などを常時インターネット上で取引できるプラットフォームのほか、市内に華南新材料革新園区、啓廸中海科学技術園区など8カ所のイノベーションハブが立ち上がっており、科学技術の研究成果などをオンラインとオフラインで取引できるようになった。

写真 第4回創交会内に設けられた広東・香港・マカオグレートベイエリアのブース(ジェトロ撮影)

(注)中国工程院は中国の工業・技術分野における最高研究機関。工学・技術科学の分野で顕著な業績および貢献があった上級技術者、学者、専門家が選挙を通じて院士の称号を授与される。

(黎偉君、金光)

(中国)

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