アリババがベルギーに欧州初の物流ハブを開設へ

(ベルギー)

ブリュッセル発

2018年07月17日

シャルル・ミシェル首相と中国の電子商取引(EC)大手アリババ・グループのジャック・マー会長は7月3日、同社が推進する「世界電子商取引プラットフォーム(eWTP)」についてブリュッセルで協議した。アリババは、eWTPを通じてECの国際ルールづくりに取り組んでいる。

eWTPは、中小企業や若者など個人の国際的な取引への参入を促進するために、越境ECの障壁を可能な限り排除していくことを目的としている。ミシェル首相は、ベルギーがeWTPのパートナーとなり、同ビジョンを推進することへの関心を示した。

この協議に先立つ5月31日、ベルギー東部のワロン地域にあるリエージュ空港は、アリババ傘下で物流を手掛ける菜鳥(CaiNiao)により欧州の物流ハブに選定された旨を発表していた。菜鳥は、中国の杭州に加えドバイ、クアラルンプール、モスクワとともに、リエージュを世界の物流拠点とする計画を表明し、現在までに杭州とクアラルンプールでのハブ開設に向けた具体的な取り組みを発表している。ベルギーは、欧州では初の、中国外では2番目のアリババの物流拠点となる見込みだ。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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