日仏共同スタートアップイベントをパリで開催
(フランス)
パリ発
2018年07月23日
経済産業省、フランス経済財務省とジェトロは7月13日、パリ市にある世界最大級のスタートアップ・キャンパス「ステーションF」にて、日仏間のイノベーション・スタートアップ協力に向けた共同声明の調印を記念するイベントを開催した。
両国はフランスのスタートアップ・エコシステムである「フレンチ・テック」と、2018年6月に発足した日本のスタートアップ支援プログラム「J-Startup」との連携・協力を進める。
ムニール・マジュビ首相付デジタル担当相は冒頭のスピーチで、「日仏はデジタル技術に関する倫理観や価値観を共有している」「2019年にお互いが議長国となるG7(フランス、6月)、G20(日本、6月)に向け、人工知能(AI)などデジタル技術を使った未来の社会の在り方などについて、両国間で引き続き協議を続けていきたい」と語った。
武藤容治経済産業副大臣は「ギャンブル ゲーム 無料企業との連携を促進するための拠点となる『ジェトロ・グローバルアクセラレーション・ハブ』をパリに設置し、フランス政府、現地アクセラレータなどとの協力を進めていく」と説明した。
これに続き、日仏イノベーション協力の具体例として、ソフトバンクロボティクスが日仏共同で開発し、現在は教育や高齢者向け支援で利用が広がるロボット「ペッパー」を紹介した。
イベントにはそのほか、日本から医療・介護向けロボットスーツ製造のサイバーダイン、バイオベンチャーのユーグレナ、人工衛星向けアンテナシェアリングサービスのインフォステラ、次世代タンパク質素材のスパイバー、次世代パーソナルモビリティーのウィルが参加、フランスへの進出を目指しピッチ(プレゼンテーション)を行った。
フランスからは小売り向けデジタルプラットフォームのウィンド(wynd)、模倣品検知システムのシフェム(Cypheme)、音声処理プラットフォームのスニップス(Snips)、建設現場工程管理アプリのフィナルキャド(Finalcad)の4社がピッチを行った。
最後に、スタートアップ・ベンチャー企業との協業、提携に取り組む富士通とNTTデータが自社のスタートアップ支援プログラムを紹介、オープンイノベーションに向けた日仏連携を呼び掛けた。
同イベントには、約350人が参加した。
(山崎あき)
(フランス)
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