FESCO、極東~モスクワの輸送時間を大幅短縮
(ロシア、韓国)
モスクワ発
2018年06月01日
ロシア極東を拠点とする大手輸送会社FESCOは5月21日、「釜山からモスクワへの輸送15日間」プロジェクトの立ち上げを発表した。同社は4月にサムスン・グループの電子製品を同区間で試験輸送を行っており、通常21~23日かかるところ、15日での輸送を実現した。
同プロジェクトとしての正式出荷開始を6月1日に予定している。釜山~ウラジオストク間の海上輸送で2日程度、ウラジオストク商業港での貨物取扱時間を3日程度、同港からモスクワまでの鉄道輸送時間を10~11日と見込んでいる。ウラジオストク商業港での通関時間も、貨物到着の事前通知システムを活用することで数時間に短縮させる。
同社は同様のサービスとして、「上海からモスクワへの輸送20日間」サービスを2017年1月に開始しており、貨物輸送時間をサービス開始前と比べ40%短縮させたという。2018年4月には日本の港からウラジオストク商業港経由でモスクワに輸送する時間を、最大27日から20日間に短縮させる「早道」サービスを始めた。日本の港からウラジオストク商業港まで海上ルート(Japan Trans-Siberian Line、JTSL)での輸送で最大7日、ウラジオストク商業港での鉄道への積み替えに3日とし、モスクワまでは10日で鉄道輸送する。JTSLでは横浜、清水、名古屋、神戸、富山などに寄港する。
(タギール・フジヤトフ)
(ロシア、韓国)
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