第1四半期の実質GDP成長率は前年同期比2.8%

(オランダ)

アムステルダム発

2018年05月25日

オランダ中央統計局(CBS)の発表(5月15日)によると、2018年第1四半期の実質経済成長率(速報値)は季節調整済み前期比で0.5%だった。2017年第4四半期の0.7%から若干減速したものの、前年同期比では2.8%と引き続き好調だった。

家計最終消費支出は乗用車、家電製品、衣料品、家具などへの支出が増加し、前年同期比3.2%増と高い伸びをみせた。さらに総固定資本形成は住宅(8.6%増)、輸送機器(16.6%増)、機械など(8.4%増)への投資が増加したことで6.2%増となり、これらが経済を牽引した。

輸出では、サービスの輸出が5.9%増と比較的好調だった。財貨の輸出は機械、化学製品が増加したものの、3.0%増にとどまった。輸出は全体で3.6%増となった一方、輸入は4.7%増と輸出の伸びを上回り、2年ぶりに貿易(純輸出)が経済成長率を引き下げる結果となった。

産業別では、建設が6.1%増、ビジネスサービス5.0%増、製造業4.0%増、商業・輸送および飲食・宿泊業は3.8%増と引き続き好調だったが、政府による天然ガス採掘量の大幅な制限により鉱業は10.1%減となった。

こうした好調な経済を受けて、4月の失業率は2017年12月の4.4%から3.9%へと低下している。

表 オランダの実質GDP成長率(前年同期比)

(岡田茂樹)

(オランダ)

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