通信大手サファリコム、前年比14.3%増の純利益を記録
(ケニア)
中東アフリカ課
2018年05月17日
ケニアの通信会社最大手サファリコムは5月9日、2018年3月期決算の業績を発表した。純利益は553億ケニア・シリング(約553億円、Ksh、1Ksh=約1.0円)で、前期の484億Kshに比べて14.3%増加となった。
主な要因として、「エムペサ(M-Pesa)」(携帯電話を使った送金サービス)収入が629億Ksh(前年比14.2%増)、モバイルデータ通信収入が364億Ksh(24.0%増)計上したことを挙げた。配当金は1株当たり1.1Kshとなる。一方で、ケニア通信当局が4月に発表したレポートによると、2017年10~12月に同社の通信市場シェアが69.1%(前期比2.8ポイント減)となったことも報告された。
また、2017年10月から英国で病気療養中だった最高経営責任者(CEO)のボブ・コリモア氏が間もなく職場復帰することも発表された。コリモア氏の不在中は最高財務責任者(CFO)のサティシュ・カマス氏とジョセフ・オグトゥ戦略イノベーション担当役員が職務を代行していた。
コリモア氏はビデオメッセージの中で、2017年は大統領選挙のやり直しなど厳しいビジネス環境だったが、組織の効率化などで高い成長を実現したと述べた。
カマス氏は今後の方向性として、次世代ネットワークサービスの展開などにより、企業価値の長期的な向上を目指すと述べた。
(小松崎宏之)
(ケニア)
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