オンライン ブラック ジャック

(中国)

中国北アジア課

2018年04月23日

生態環境部など4部門は4月19日、共同で「『輸入廃棄物管理リスト』の調整に関する公告」を発表した。同公告により、「輸入禁止固形廃棄物リストPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」「輸入制限再利用可能固形廃棄物リストPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」「輸入非制限再利用可能固形廃棄物リストPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」(注1)の3つの輸入ごみ管理リストが改定される。

2018年末、2019年末に16品目ずつ施行

具体的には、2018年12月31日から廃金属、廃船、自動車スクラップ、製錬くず、工業用廃プラスチックなどの16品目が、2019年12月31日からステンレススクラップ、チタンくず、木材くずなどの16品目が「輸入禁止固形廃棄物リスト」に含まれるようになる(注2)。

この改定が実施されれば、日本にも少なからず影響が出ることが予想される。例えば、2017年の日本の鉄鋼くず(HS720449、廃金属や自動車スクラップが含まれる)は、輸出量の約4分の1、輸出額の4割以上が中国に輸出されている。

生態環境部の劉友賓報道官は、固形廃棄物輸入の制限と禁止は、生態環境の改善に注力し国家の生態環境の安全と人民の健康を保障する、重要な措置だとした。

近年、中国では環境意識が高まっており、固形廃棄物にも輸入制限や禁止措置を行っている。国務院は2017年7月27日、「オンライン ブラック ジャックごみの輸入禁止と固形廃棄物輸入管理制度改革の実施計画外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表し、同年12月31日から施行した。同計画により、環境への悪影響が大きい資源ごみ24品目が輸入禁止リストに移されたほか、国内の資源ごみで代替可能な固形廃棄物の輸入を2019年末までに段階的に縮小するとした。今回の措置も段階的な縮小の一環とみられる。

また、2018年3月に行われた全国人民代表大会でも、李克強首相が政府活動報告の中で「外国からの固形廃棄物の密輸を厳しく取り締まる」と、外国からの廃棄物輸入に言及している。

今後も、固形廃棄物の輸入規制の動向について注目していく必要がある。

(注1)現行のリストは環境保護部のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで閲覧できる。

(注2)2018年12月31日または2019年12月31日から施行されるリストの改定内容は生態環境部のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで閲覧できる。

(楢橋広基)

(中国)

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