2017年の新車販売台数は6.1%減の23万8,000台
(コロンビア)
ボゴタ発
2018年04月11日
コロンビア自動車協会(ANDEMOS)の発表によると、2017年の新車登録台数は前年比6.1%減の23万8,238台となり、2014年に過去最高を記録した32万台から3年連続の減少となった(表参照)。減少幅は小さくなったものの、2016年末の税制改正に伴う付加価値税(IVA)の増税(16%→19%)による消費低迷の影響を受けた。
ブランド別にみると、首位はゼネラルモーターズ(GM)シボレーの5万1,253台(シェア21.5%)、次いでルノーは4万6,863台(19.7%)、日産が2万1,076台(8.8%)と続く(表参照)。シボレーは前年比14.7%減、ルノーは8.0%減となる一方、日産は15.5%増となり、前年の4位から3位となった。また、上位20ブランドのうち2桁増となったのは、3位の日産(15.5%増)のほか、7位のトヨタ(12.4%増)、9位の現代(43.8%増)、12位のJAC(20.4%増)、13位のBMW(11.6%増)、19位のスバル(13.3%増)だった。
その他の日系メーカーではマツダが5位で1万8,700台(シェア7.8%)、スズキが10位で7,260台(3.0%)、日野自動車が15位で1,987台(0.8%)、ホンダが16位で1,981台(0.8%)、三菱自動車が17位で1,374台(0.6%)となっている。
2018年は25万台に回復
ANDEMOSのオリベリオ・エンリケ・ガルシア・バスルト会長は、2018年の自動車販売台数は約25万台に増えるとみている。2017年末のインフレ率は中央銀行が目標とする2~4%の上限値まで改善し、足元の2018年2月は3.37%、政策金利は4.5%とマクロ経済指標は安定しており、国内需要を後押しするだろうとする。また、既に締結済みの2国間自由貿易協定(FTA)などの貿易協定により、米国、欧州、韓国、アルゼンチン、ブラジルからの車両輸入関税の緩和なども市場に良い影響を与えるとみている。また、大気汚染問題が深刻化、主因は都市部の公共交通車両であることから、環境に優しい電気自動車やハイブリッド車などの新たな市場セグメントの増加にも期待を寄せた。
(高多篤史)
(コロンビア)
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