吉林省、ネットサービス大手テンセントと産業振興で戦略提携
(中国)
大連発
2018年04月23日
吉林省政府と中国自動車大手メーカーの第一汽車集団(FAW、吉林省長春市)は4月15日、中国ネットサービス大手の騰訊科技(テンセント、広東省深セン市)と戦略提携枠組み協定を締結した。吉林省はビッグデータを活用した産業振興と行政サービスの効率向上を目指しており、テンセントとの戦略提携を決めた。
同社は約10億人が利用するソーシャルアプリ「微信(ウィーチャット)」やスマホ決済サービス「微信支付(ウィーチャットペイ)」などを提供し、株式時価総額世界5位の規模。戦略提携に当たっては、FAWをはじめとする同省内主要企業や各市政府との個別プロジェクトも推進する。
同省の巴音朝魯書記は提携の署名式において、「吉林省のビッグデータ化、スマート化をベースに、テンセントの理念・体制・技術・プラットフォーム・運営・管理などの強みを生かして、具体的な成果を創出したい」と述べた。
2018年に入り、電子商取引(EC)中国大手の京東集団(JD.com、北京市)が今後3年間で東北振興のために200億元(約3,400億円、1元=約17円)を投じると発表するなど、ネットサービス大手と東北3省の提携が加速している。
(高山博)
(中国)
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