統一地方選挙で与党ANCが後退-信頼回復には低迷する経済の立て直しなど急務-
(南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2016年08月18日
南アフリカ共和国の5年に1度の統一地方選挙が8月3日に実施され、6日に開票結果が報じられた。1994年以降の全人種参加選挙で常に政権を担ってきた与党アフリカ民族会議(ANC)の得票率は全体で53.9%と、前回選挙(2011年)の62.0%から8.1ポイント低下した。ズマ大統領をはじめとする政府の汚職問題や広がる経済格差など、現政権への不満の高まりから、都市部を中心に最大野党の民主同盟(DA)と、ANCから分裂した「経済的解放の闘士(EFF)」に票が流れる結果となった。