コルク世界最大手アモリン、中国を戦略市場に位置付け－欧州企業のアジア拠点展開と日本－

　ワインなどに利用されるコルク栓事業で世界最大手の企業がポルトガルに存在する。原料調達から加工・供給までサプライチェーンを一手に握り、世界のワイン産地への供給体制を築き上げている。アジアでは中国を戦略市場と位置付け、主力のコルク栓のほか、コルク床材・壁材、コルク素材の主要3事業の現地法人を北京などに設置。特に、コルク床材・壁材事業では、地場流通事業者の得高（Hi－Step）とディストリビューター契約を締結し、高級床材市場へのブランド浸透を狙う。グローバル展開している欧州企業に、拠点立地としてのアジアや日本に対する評価をインタビューする連載の最終回。