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(ロシア)
モスクワ事務所
2015年07月28日
連邦動植物検疫監督局(ロスセリホズナドゾル)は7月16日、青森県の水産加工施設23ヵ所に対し、東日本大震災発生後の2011年4月に課した時限的輸入制限措置を解除した。ロシアへの水産物の輸出に当たっては、原産地と放射性物質の含有に関する検査証明書を添付する必要がある。
<23施設の水産物、IAEA調査報告書に基づき判断>
2015年7月15日付連邦動植物検疫監督局(ロスセリホズナドゾル)指示No.FS-NV-8/11888号によると、福島第1原発事故に関連する一連の措置の評価に関する国際原子力機関(IAEA)調査(2015年2月実施)暫定報告書、日本における環境と動物由来製品の放射性物質モニタリング結果、そして、青森県と福島第1原発事故現場との間の十分な距離などを判断材料とし、ロスセリホズナドゾルは7月16日から、青森県に立地する23の水産加工施設からロシアへの水産物輸出の時限的制限措置を解除した。
ロシアへの水産物の輸出に当たっては、前記指示に添付されている書式の確認書を、有効な検疫証明書と一緒に提出する必要がある。確認書は、水産物における放射性核種(セシウム137、セシウム134、ストロンチウム90)含有に関する検査結果と原産地に関する検査証明書を発行する検疫官によって署名・捺印される必要がある。
また、国家食品品質・安全検査で定められた放射線安全指標に基づきサンプル検査が実施される。
ロスセリホズナドゾルは東日本大震災発生後の2011年4月6日に青森県、岩手県、宮城県、福島県、新潟県、茨城県、千葉県に所在する242の水産加工施設からの輸入を停止した(2011年4月8日記事参照)。2015年7月22日時点で、日本全国524ヵ所の水産加工施設がロスセリホズナドゾルに登録されているが、ロシアへの水産物輸入許可・制限状況についてはロスセリホズナドゾルのウェブサイトで確認可能(黄緑色が輸入許可、ピンク色が輸入制限対象)。
(齋藤寛)
(ロシア)
ビジネス短信 2bbbb9135ae9b201