第1四半期の実質GDPは前期比、前年同期比とも8期連続のプラス成長
(ベルギー)
ブリュッセル事務所
2015年06月17日
国民経済計算研究所(NAI)によると、第1四半期(1〜3月)の実質GDP成長率は前期比0.3%、前年同期比0.9%で、いずれも8四半期連続のプラス成長となった。
<個人消費と輸出が成長に寄与>
NAIは6月1日、2015年第1四半期の実質GDP成長率を前期比で0.3%(季節調整済み)と発表した(表1参照)。4月29日発表の速報値からの修正はなかった。前年同期比では0.9%と、前期(1.0%)とほぼ同水準だった。前期比、前年同期比とも、2013年第2四半期から8四半期連続のプラス成長となった。
実質GDPを需要項目別にみると、個人消費支出が前期比0.7%増となった一方で、政府消費支出は0.1%減少した(表2参照)。また、総固定資本形成は0.6%減と2期連続の減少となった。輸出と輸入はそれぞれ0.5%増、0.3%増となり、純輸出は0.2%増加した。
産業別にみると、製造業が前期比0.2%増と回復した一方で、建設業は0.8%減と3期ぶりに減少した。サービス業は0.4%増とプラス成長を維持した。
<CPIは上昇が続く>
連邦経済省によると、5月の消費者物価指数(CPI)は100.86(2013年平均=100)で、上昇率は前年同月比0.56%と2014年4月以来の高水準となった。CPI上昇率は2014年11月以降、5ヵ月連続でマイナスを記録したが、2015年4月にプラスに転じていた。
5月のCPI上昇率は前月から0.16ポイント上昇した。主な上昇項目は、燃料(寄与度:0.115ポイント)、切り花(0.025ポイント)、電力(0.025ポイント)、航空券(0.025ポイント)など。他方、野菜(マイナス0.090ポイント)や暖房用ディーゼルオイル(マイナス0.020ポイント)、携帯電話(マイナス0.020ポイント)は下落した。
(広木拓)
(ベルギー)
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