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＜ニット製品の加工工程基準緩和は4年ぶり＞
GSPとは、「最恵国待遇（MFN）の例外として、先進国が片務的に開発途上国の産品に対して、一般税率よりも低い特恵関税（優遇された関税）を適用する制度」だ。開発途上国の中でも後発開発途上国（LDC）に対しては、先進国においてLDC以外の開発途上国よりも幅広い品目で関税が無税となったり優遇されたりする。このGSPの適用を受けるためには、輸入される産品に対して特恵税率が設定されており、原産地規則として（1）原産地基準、（2）積送基準（注）、（3）手続き規定の3つを全て満たしていることが条件となる。

衣料品は主に、布帛（ふはく）製品（HSコード62類）とニット製品（61類）の2種類に分類され、原産地規則のうち原産地基準として一般的な付加価値基準ではなく、加工工程基準が定められている。

布帛製品は以前から、一般特恵受益国において「縫製」のみの1工程を経ることで原産地として認められている。一方で、ニット製品の原産地決定は2011年4月改定により、それまで加工工程基準として「紡績」「編み立て」「縫製」の3工程を行うことが求められていたが、「編み立て」「縫製」の2工程に緩和された。

今回の改定では、さらに「編み立て」の工程が不要となり、第三国から輸入したニット生地で製造した産品も原産地証明の資格を得られるようになった。アパレル産業の川上工程は装置産業のため、エネルギー不足を抱えるバングラデシュにとって、糸から生地の製造工程が不要となることで負担が大きく軽減される。

＜GSPによる免税の恩恵受けられるブラック ジャック カード ゲーム国＞
豊富で安価な労働力が確保できるバングラデシュでは、それらメリットの享受を目的として、また中国における人件費高騰を背景にして、労働集約産業の拠点設置や移転が進んでいる。中でもブラック ジャック カード ゲームの8割を占める繊維製品については、衣料品ブラック ジャック カード ゲームの世界シェアが中国に次ぐ2位（2012年）で、アパレル産業は基幹産業となっている。

バングラデシュの2013／14年度における繊維製品のブラック ジャック カード ゲーム額は244億9,188万ドルだ。特にニット製品の増加率は高く、10年前の2003／04年度のブラック ジャック カード ゲーム額と比べて約6倍に増えている。全ブラック ジャック カード ゲーム額に占める日本への衣料品ブラック ジャック カード ゲーム額のシェアは約2.3％だが、ブラック ジャック カード ゲーム額（約6億ドル）は着実に伸びている（図参照）。

バングラデシュはLDCに位置付けられており、GSP税率による免税の恩恵を受けることができるブラック ジャック カード ゲーム国の1つだ。今回の原産地規則の基準緩和が、日本向けニット製品のブラック ジャック カード ゲームに対し、追い風となることが期待される。

（注）積送基準とは、貨物が日本に到着するまでに原産品としての資格を失っていないかどうかを判断する基準のこと。（1）直接運送されること、または（2）第三国を経由する場合には、当該第三国において積み下ろしおよび産品を良好な状態に保存するために必要なその他の作業以外の作業が行われていないこと、のどちらかの基準を満たすことが条件となる。

（田中麻理）

（バングラデシュ）