通貨切り下げに伴う収益で本業の不振を穴埋め−国営石油公社頼みの経済(7)−
カラカス事務所
2015年04月14日
国営石油公社(PDVSA)の本業による売上高は国内、国外いずれも減少傾向にある。一方で、子会社の株式売却や為替差益により金融収益が増加し、2013年の当期利益は158億3,500万ドルとなった。貸借対照表では未収金・売掛金比率が高いことと、借入金や未払い金の増加が目立つ。キャッシュフローでは未払い金の増加により営業キャッシュフローを黒字化させ、最終的に現金・預金が9億ドル増加した。シリーズ7回目は、PDVSAの財務構造について。
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