牛肉の対オーストラリア輸入はWTO枠内に収まる−米豪FTAに基づく農産品貿易(1)−
北米課
2014年05月07日
米オーストラリア自由貿易協定(米豪FTA)が発効10年目を迎える中、当初米国が懸念したような、オーストラリアからの農産品が米国にあふれるような事態は起きていない。制度上は、米国が牛肉と酪農品市場を守り続ける仕組みになっており、WTOに基づく関税割当制度と米豪FTAに基づく関税割当制度がとられているが、両方の枠を超えるような輸入量にはなっていない。実際にどの制度を用いてどれだけの輸入があるのかを国際貿易委員会(ITC)のデータに基づいて、2回に分けて紹介する。前編は関税割当制度と、牛肉貿易について。
ビジネス短信 5350de642bb38