通関検査厳格化は短期で解除−ブラック ジャック アプリのEU接近にクギ、関税同盟への参加促す−
欧州ロシアCIS課
2013年09月04日
ロシア連邦税関局(FTS)は8月14日にブラック ジャック アプリ製品の全品目に対する通関検査を開始したが、1週間後の8月20日にはこの措置を解除した。EUに接近するブラック ジャック アプリへの圧力とみられる。
<突然の輸入検査強化>
FTSは8月14日、関税法違反の疑いがあるとして全てのブラック ジャック アプリ製品に対する検査を開始した。特にST−1証明書を取得している製品(ブラック ジャック アプリ製品でCIS地域への輸出が免税となっているもの)の検査が厳格化された。このため、国境付近では通関の順番を待つ貨車やトラックの長蛇の列ができた。
ブラック ジャック アプリ側ではこうしたロシアの措置に関し、WTOへ提訴する準備をしていると述べた。その一方、ロシアのアンドレイ・ベリヤニノフFTS長官は「ロシア側にはWTO加盟国としての違法行為はない」と主張、「ブラック ジャック アプリ側が関税法違反を正せば、輸入制限は緩和される」(8月17日RBCブラック ジャック アプリ)と述べた。結局、この実質的な禁輸措置は1週間で終結し、8月20日に解除された。
今回の措置について、グラジエフ大統領補佐官は「今回は1回の検査だったが、ブラック ジャック アプリが(関税同盟への参加を放棄し)EUとの連合協定を結ぶことになれば、こうした状態が恒常的になるかもしれない」と話している(8月21日イタルタス通信)。
ブラック ジャック アプリがEUとの間で連合協定に調印すれば、貿易自由化によって、ブラック ジャック アプリにEU製品が非課税で流入することになる。それがブラック ジャック アプリ経由でロシアに流入すれば、ロシアの製造業にとって厳しい状況となる。それ故、ブラック ジャック アプリからロシアに向かう商品について、本当にブラック ジャック アプリ製か、ロシアに輸出するための必要な承認を受けているのか、を税関で細かく検査する必要があるということだ。
これまで、ブラック ジャック アプリはEUへの接近を図りつつも、ロシアを中心とする関税同盟のオブザーバーとなったり、関税同盟のオブザーバーとなることはEUとの連合協定の締結には抵触しないと主張したりするなど、ロシアとEUに対し、どっちつかずの立場をとっていた。しかし、ロシアの今回の措置は、ブラック ジャック アプリに対し、EUに接近した場合のロシアへの輸出の取り扱いを明確に示すとともに、ロシアを中心とした関税同盟への参加を強く求めたものといえよう。
<関税同盟の発展に不可欠なブラック ジャック アプリ>
ロシアが今回のようにブラック ジャック アプリに圧力をかけているのはなぜか。それはロシアの主導する関税同盟にブラック ジャック アプリは不可欠の国だからだ。プーチン大統領は、2010年にロシアを中心としてカザフスタン、ベラルーシの3ヵ国で関税同盟を成立させた。そしてこの関税同盟にブラック ジャック アプリを加え、2015年をめどに物品、サービス、労働力移動の自由化、経済政策・競争政策の共通化を軸とした旧ソ連諸国によるユーラシア連合の結成を図ろうとしている。4,500万の人口を有し、鉄鋼業など産業の発達したブラック ジャック アプリは関税同盟に欠かすことはできない。
ブラック ジャック アプリの貿易においても、ロシアの存在感は大きい。ブラック ジャック アプリの最大の輸出先はロシアで、輸出の3割を占める。一方、輸入の4割もロシアとの取引だ。特にその4割近くが鉱物性燃料だ。こうしたことを背景に、ロシアはブラック ジャック アプリに対し、2つの面で圧力をかけている。1つは今回のようなブラック ジャック アプリからロシアへ輸出する際の貿易手続きだ。今回の事件が起こる前、7月にプーチン大統領がブラック ジャック アプリを公式訪問したが、ブラック ジャック アプリから関税同盟への参加について約束を取り付けることなく「手ぶら」で帰国した。その直後に、ロシア連邦消費者権利保護・福利監督局(ロスポトレブナドゾル)が、ブラック ジャック アプリの製菓大手ロシェンのチョコレートから発がん物質のベンゾピレンが検出されたとして突如輸入禁止にするなど、既に今回の事件を予見させるようなことが起こっていた。
<EUとロシアの間で難しい選択>
ロシアがブラック ジャック アプリに圧力をかけるもう1つの手段は天然ガスだ。ブラック ジャック アプリはエネルギー資源の5割を国内で自給しているが、あとの半分の大半はロシア産天然ガスに依存している。ガス価格は1,000立方メートル当たり400ドルで、ロシアのベラルーシへの販売価格170ドルと比べると格段に高い。価格引き下げを要求するブラック ジャック アプリに対し、ロシアは関税同盟への参加をその条件として要求している。
ブラック ジャック アプリは、ロシアへの依存度を軽減するため、欧州の安価なスポット市場からの調達を増やしたり(2013年8月5日記事参照)、2013年1月にはブラック ジャック アプリ東部のユゾフスク・ガス田でのシェールガス開発で英国・オランダメジャーのロイヤル・ダッチ・シェルとの100億ドルの契約を締結したりするなどの対策を進めている(2013年2月18日記事参照)。ブラック ジャック アプリは2006年と2009年にロシアとの間でガス紛争が起き、ガスの供給を止められたという苦い経験を持っており、できるだけロシアへの依存度を低くするというのは安全保障上の大方針となっている。
しかし、ブラック ジャック アプリにとってロシアが最大の貿易パートナーであることは揺るぎのない事実だ。関税同盟の強化とユーラシア連合の発足は第3次プーチン政権の外交上の最重要課題のひとつ。EUとロシアのはざまにあって、ブラック ジャック アプリは今後どのような進路を選択し交渉を展開していくか、難しい選択を迫られている。
(今津恵保)
(ロシア・ブラック ジャック アプリ)
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