無料 ゲーム ブラック ジャック
ドバイ発
2010年04月15日
無料 ゲーム ブラック ジャック勢の勢いは家電、自動車、建設、石油・ガス・石油化学プラントなど、多方面で急速に拡大している。2009年末にアラブ首長国連邦(UAE)の原子力発電所建設を無料 ゲーム ブラック ジャック企業連合が受注したことは、日本の政府、企業関係者に大きな衝撃を与えた。そこから日本が学ぶべき点は極めて多い。
<無料 ゲーム ブラック ジャック車は着実に増加>
10年初時点での在UAE無料 ゲーム ブラック ジャック企業の事業所数は、135事業所〔大韓貿易振興公社(KOTRA)調べ〕。日本企業の351事業所(09年5月末時点、ジェトロ調べ)に比べると半分以下だが、無料 ゲーム ブラック ジャック企業の存在感は日本や欧米の企業に劣ることなく、一部の分野では日米欧をしのぐまでになっている。
家電・エレクトロニクス分野では、サムスン電子、LGエレクトロニクスの存在感が際立つ。比較的競争が少なかった途上国、新興国での市場開拓に以前から力を入れてきたこともあるが、競争力は「リセッション後さらに増している」(日系家電メーカーA社)との声も聞かれる。品質が向上していることに加え、ウォン安も大きな追い風になっている。
価格では勝負にならないため、購買層の所得水準を考慮して各層にどうアピールするか、高付加価値製品の比率をどう高めていくか、そしていかに自社ブランドを確立するかが、日系各社共通の課題だ。「(ハイエンド製品を強化して)販売数量を落としてでも利益を確保するという戦略の転換も必要」(A社)、「単品だと価格競争に巻き込まれるため、複数製品を組み合わせて提案するなどの工夫をしている」(日系家電メーカーB社)など、無料 ゲーム ブラック ジャックメーカーを強く意識した販売戦略が検討・実行されているほか、会員制度などにより顧客の囲い込みを進める企業もある。
他方、自動車は日本企業が圧倒的な強さを誇り、UAE市場の約7割を日本車が占める。しかし経済が過熱し、物価高騰が家計を圧迫するようになった07、08年ごろから無料 ゲーム ブラック ジャック車も増加し、「特に小型車クラスで無料 ゲーム ブラック ジャック車との競争が激しくなっている。これに対抗するため、日本勢の中には相当マージンを抑えているメーカーや代理店もある」(日系商社)という。物価上昇が沈静化した経済危機後も居住者の低価格志向や法人のコスト削減を追い風に、無料 ゲーム ブラック ジャック車の競争力は増しつつある。
<建設、プラントは無料 ゲーム ブラック ジャック企業の受注ラッシュ>
無料 ゲーム ブラック ジャック勢が消費財部門を上回る勢いをみせているのが建設、プラント分野だ。UAEで無料 ゲーム ブラック ジャック企業が受注した最初の大型案件は、04年12月にサムスン物産がベルギーのベシックス、UAEのアラブテックと共同で受注した世界最高層ビル、ブルジュ・ドバイ(現ブルジュ・ハリーファ)の建設工事。以来ドバイ、アブダビなどで多数の案件を請け負い、遂行能力に対する評価を高めている。直近では3月に、サムスン物産がベシックスの中東子会社シックス・コンストラクトと共同で、診療施設クリーブランド・クリニック・アブダビの建設を受注した。契約額約13億ドルと推計される大型案件だ。
プラントの受注増はさらに顕著で、09年からは「怒涛(どとう)のごとく受注している」(日系エンジニアリング会社)状況だ。09年7月のアブダビ統合ガス開発(IGD)プロジェクトの入札(5パッケージで計約100億ドル)では、日揮がイタリアのテクニモントと共同で約47億ドルの大型ガス処理施設を受注したものの、残り4パッケージのうち3つは現代建設、GS建設・英ペトロファック連合、現代重工業が受注。
同年11月には、SKエンジニアリング、GS建設、サムスンエンジニアリング、大宇建設の無料 ゲーム ブラック ジャック企業4社が、アブダビ石油精製(TAKREER)のルワイス製油所拡張事業(5パッケージ計96億ドル)をすべて受注するなど(うちGS建設が2パッケージを受注)、圧倒的な強さをみせつけている。
UAEの建設工事では、労働力の多くを南西アジアなどの外国人労働者に依存し、資材も世界各地から調達しているため、ウォン安が受注拡大の主要因というわけではない。日系建設会社の関係者は韓国の強みについて、「(価格よりも)むしろスピード感。速く、思い切った決定をする。入札時やその後の価格交渉にも長じている」と分析する。「金融危機後に韓国内の建設需要が落ち込む中、無料 ゲーム ブラック ジャックで稼ごうという勢いが日本とは比較にならないほど強いと感じる」(日系エンジニアリング会社)との指摘もある。
無料 ゲーム ブラック ジャックの建設会社を競争相手と見なすだけではなく、パートナーとして共同受注を目指す日系の建設会社やエンジニアリング会社も出てきている。
<総合力で原発を受注>
09年12月27日には、無料 ゲーム ブラック ジャック電力公社(KEPCO)が率いる無料 ゲーム ブラック ジャック企業連合が、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と日立製作所を中心とする日米連合と、GDFスエズ、アレバ、トタル、フランス電力(EDF)のフランス連合を抑えて原発を受注した。建設費約204億ドルに60年間の操業・メンテナンス費用約200億ドルを加え、約400億ドルの超大型案件を獲得し、各国の注目を集めた。これが大きく影響し、09年に無料 ゲーム ブラック ジャック企業がUAEで受注したプロジェクトの総額は576億ドルに上っている(表1参照)。
原発受注の最大の要因は日米連合、フランス連合に比べて100億ドル以上、4割近く低かったともいわれる価格だが、無料 ゲーム ブラック ジャック連合が優れていたのはそれだけではない。納期も他連合より短いものを提案していたといわれ、態勢も運転能力に実績のあるKEPCOを筆頭に盤石だった。フランス連合にEDFが加わったのはアブダビ政府の要請を受けてからのことで、日米連合には電力会社の積極的な参画がなかった。
さらにUAEが渇望する人材育成でも、無料 ゲーム ブラック ジャックは大学や政府機関も巻き込んだ協力体制を整備するなどしてアピール。また、ほかの連合は高い技術力や安全性を訴えたが、無料 ゲーム ブラック ジャックも自国で30年以上の原発運用実績を持ち、稼働率、安全性双方で世界トップレベルにあるため、決め手にはならなかった。
建設する原発の基幹技術は東芝と同社傘下の米ウェスチングハウスが供給するなど、すべての技術や製品が無料 ゲーム ブラック ジャック製というわけではない。しかし、ないものはほかから補い、建設後の運営も一体化した魅力的なパッケージを提案できる能力は、今後のインフラ、プラント商戦でも脅威だ。
李明博(イ・ミョンバク)大統領が積極的に動いたことも評価されている。フランスのサルコジ大統領も、UAEと原子力協力協定を締結した08年1月と、アブダビにフランス軍基地を開設した09年5月に2年続けてUAEを訪問し、軍事協力なども提案しつつ、原発の売り込みを図っていた。互いにトップセールスを行う中、無料 ゲーム ブラック ジャックは原子力に加えて再生可能エネルギー、情報通信技術、造船など幅広い分野での産業協力を提示。軍事面でもフランスの1人勝ちを許さず、09年11月には金泰栄(キム・テヨン)国防部長官を2度UAEに派遣し、軍事交流協力協定を締結している。
こうした国家レベルでの取り組みが競争力のある価格や提案内容を補強し、総合力で受注に結び付いたといえよう。トップセールスは当然で、むしろ「その先」が問われているほど、商戦は激しい。工事が成功するかどうかは今後明らかになることだが、受注活動だけをとっても日本が学ぶべき点は極めて多い。
<建設部門などで存在感を増す中国企業>
中国企業の存在感も着実に増している。UAEの輸入相手国をみると、中国は04、05年とインドに首位を譲ったものの、06年以降は再び首位に立っている(表2参照)。中国で製造された外国企業の製品も含まれるため、必ずしも中国企業の製品だけを表しているわけではないが、食品、衣料品、家電製品など、低価格品を中心に、中国製品は日常生活に浸透している。04年にドバイ、中国の両国政府系企業が合弁で設立した商業施設「ドラゴン・マート」には、15万平方メートルもの常設見本市会場のような建物に、中国企業1,000店が入居。2年ほど前までは集客力に欠けていたが、今では週末ともなれば大勢の居住者や周辺国からのトレーダーでにぎわっている。
日本の消費財メーカーとの間では、価格帯が大きく異なることなどから競合はまだ少ない。自動車業界では「中国車は品質、アフターサービスの問題からほとんど売れていないため、全く競合していない」(日系商社)という状況にあり、競争が激しくなっている無料 ゲーム ブラック ジャック車とは事情が大きく異なる。
建設部門でも同様に、日本企業との激しい競争はみられていない。しかし、低価格志向が強い中小規模の案件では、建築、土木ともに中国勢が受注を積み上げているほか、政府の大型案件などでも、企業連合の一員として参加することが多くなっている。比較的資金に余裕がある湾岸産油国では、周辺地域に比べると欧米や日本、無料 ゲーム ブラック ジャックの企業を好む傾向が強いものの、中国企業も着実に実績を上げているため、「今後は価格だけでなく、実績でも競争力を示すようになるだろう」(日系建設会社)と考えられている。
(宮崎拓)
(アラブ首長国連邦)
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